伝説の水墨画家、佐藤直人の作品集3 佐藤直人 (1892年- 1986年）号「墨乃芸夢（ぼくのげいむ）」 1892年、東京で裕福な商家の長男として生まれた佐藤は、経済学を学ぶため1910年代にロンドンに留学、ここで多くの前衛芸術家や知識人と交流しつつ、学業もそこそこに画家として活動し、第一次大戦での前線取材でそこそこ有名になりました。その後も絵を描きつつ国外を放浪し(正確に言うと、大恐慌以後は実家が倒産してヨーロッパに島流しのような恰好となって)、しばしば有名人のところに押しかけて無理やり肖像画を描くということもやりました。 1-2: "マハトマ"・ガンジー 　1923年ごろ 3: 凱旋門を背にするシャルル・ド・ゴール 　1940年の自由フランス設立直後で、落款の下にド・ゴールの画賛(サイン)あり。１９４０年の段階では、亡命の身の一介の准将であるド・ゴールがパリ解放の場に立つと予想している人は少なく、後に「予言の絵」と言われた。 4: 海峡に立つケマル・アタチュルク 1928年。ケマルの手による画賛つき 5:ケマル・アタチュルク 1931年