「あれ、誰もいないはずなのに…」 鍵を開けて部屋に入ろうとした瞬間に、かすかな物音が聞こえた。戸惑いながらも、ゆっくりとドアを開けると、そこには予想外の光景が広がっていた。 部屋の中央には、大きな鏡が置かれ、その前で3人の女子高生が楽しそうに談笑している。どうやら、着替えている最中のようだ。慌ててドアを閉めようとしたが、すでに遅かった。 「きゃー！」 3人の女子高生は、一斉にこちらを見た。 「ご、ごめんなさい！」 私は慌てて頭を下げた。 「え、ちょ、待って！誰！？」 「えっと、あの、ちょっと用事があって…」 咄嗟にそう言ってみたものの、どう見ても不審人物だろう。 「えー、まさか泥棒！？」 一人がそう叫び、他の二人が私の方へ近づいてきた。 「ち、違います！本当に用事があって…」 必死に弁解する私。 「じゃあ、なんでこんなところにいるの？」 「えっと、あの、ちょっと勘違いしちゃって…」 どうにかこの場を収めようと、必死に言葉を探していた。 「もしかして、この部屋間違えた？」 冷静な声でそう聞いてきたのは、3人の中のひとり、黒髪の女の子だった。 「あ、はい、そうです。すみません…」 私は、再び頭を下げた。 「まあいいか。でも、次からはちゃんと確認してから部屋に入ってね」 ショートカットの女の子は、そう言うと、他の二人に合図を送った。 「はい、わかりました。本当にすみませんでした」 私は、再び頭を下げ、部屋を後にした。 心臓がバクバクと鳴っていた。まさか、こんなところでこんなハプニングに見舞われるなんて。 部屋を出た後、私は深呼吸をして気持ちを落ち着かせた。 「それにしても、あの子たち、可愛かったな…」 そう呟きながら、私は次の目的地へと足を向けた。