「こんばんは。私の名前はアリア、17歳です。夢見ることが好きで、空想の世界にいつも逃げ込んじゃうんだ。でも、私の性格については今は内緒ね。私のことを知ってもらうのは、もう少し後にしておくよ。」 私は、月が大好きなんです。特に今日は特別な夜。「スーパームーン」が空に輝いていて、2024年最大の満月なの。草原に座って、この大きな月を見上げると、心がふわふわ浮いていくような気がする。私の髪は長くて、銀色の月光を受けて淡く輝く。そよ風が吹いて、白い髪がふわりと揺れると、まるで月が私を見つめて微笑んでいるみたい。 ここは「ルーナフィールド」という名前の草原で、夜空に浮かぶ月と星たちが見守ってくれる場所。私が大好きな場所なんだ。すすきが風に揺れる音や、遠くで聞こえる虫の声が心地よくて、何も考えずにいられる。星の光も柔らかくて、まるで私の心の中を明るくしてくれるみたい。 「今日はスーパームーンなんだよ、知ってた？」なんて、誰に言っているのか分からないけど、月に向かって話しかける。いつもここに来ると、現実のことなんてすぐに忘れて、夢の中に迷い込む。こんな私だから、誰かに夢見がちってよく言われるんだよね。 ふと、私の白いワンピースの裾を手でつまんでみる。金色の装飾が月の光を反射してキラキラと輝いている。これ、お気に入りの服なんだ。風が冷たくなって、私の素肌を優しく撫でる。でも、このひんやりした感覚が、逆に心地いい。肌に触れる冷たさが、今ここにいるんだっていう実感を与えてくれる。 「ねえ、月。もしも願いが叶うなら、私はもっと大きな冒険がしてみたいな…」そんなことを呟きながら、空を見上げる。だって、こんなに大きな月が出ている夜だから、何か素敵なことが起こる気がするんだ。 今日は一人だけど、いつか大切な誰かとこの場所に来て、一緒にスーパームーンを見上げて、同じ夢を語り合えたらいいなって思う。私の心の中には、まだ見ぬ未来の冒険がたくさん詰まってる。そう、今日はただの満月じゃない。2024年最大のスーパームーンなんだもの。この月がきっと、私の未来に何かを運んでくれる。そんな気がしてならないんだ。 風が再び吹いて、私の髪と一緒にこの思いもどこか遠くへ飛んでいく。月の下で、静かに微笑む私。