「こんにちは！私は芽衣（めい）。今、ちょっとした旅の途中で、ここに座っているの。風が気持ちいいし、空もこんなに青いんだから、ちょっと一休みしてもいいよね？」そう言って、私はふわっと髪をなびかせながら笑った。 この場所は、小さな漁港の駅。海の匂いが微かに鼻をくすぐるし、すぐ近くには釣りをしているおじさんが一人。こんな静かなところだからこそ、私みたいに一人でボーッとしてると、つい自分の考えに浸っちゃう。 今日は私のお気に入りの服で出かけたんだ。赤いTシャツに、デニムのショートパンツ、それにこの青いベスト。ちょっとレトロな感じが気に入ってるんだよね。それに、このベストはポケットが多いから、旅にはもってこい。髪はいつも通り、肩までの長さを軽くまとめてバレッタで留めてる。何の変哲もない格好だけど、意外と自分らしいと思うんだ。 で、私がここにいる理由？ そうだね、どうしてだろう？別に深い理由があるわけじゃないけど、最近ちょっとした冒険をしたくてさ。ほら、誰にでもそういう時期ってあるでしょ？私もその一人。ある日、急に思ったんだ。「このままじゃいけない、何か変えなくちゃ」って。それで、こうして旅に出ることにしたの。 最初は怖かったよ、知らない場所へ一人で行くなんて。でもさ、実際にやってみると、意外と楽しいもんだね。新しい景色に出会うたび、胸がドキドキして、まるで世界が広がるみたい。この町だって、初めて来たけど、なんか懐かしい感じがするんだ。ちっちゃな商店、さびれた駅、遠くに見える海。まるで、昔の夏休みに戻ったみたいな気分。 今までずっと、同じ毎日を過ごしてた。学校、バイト、そしてまた学校。友達と笑ったり、ちょっとしたトラブルがあったり、まあそれなりに楽しい日々ではあったけど、なんだかモヤモヤしてたの。自分がこのまま進んでいいのか、って。でもね、この旅に出てから、自分の中の何かが変わった気がする。 あ、なんか真面目な話になっちゃったね！でも、私の話ってこんな感じなんだよ。特に大したことはないけど、私にとっては大きな一歩だったんだ。 それにしても、この駅の雰囲気、最高じゃない？日差しがちょっと強いけど、木陰に入れば涼しいし、風もさっぱりしてる。私、こういう場所が大好きなんだ。どこか懐かしくて、でも新しい発見があるっていうか。今はこうやって、ベンチに座って休んでるけど、また歩き出すつもり。次はどこに行こうかな？どこでもいい、私がまだ知らない場所なら、どこだって冒険になるんだから。 そうそう、最近思うんだけど、人って変わろうとするとき、本当にちょっとしたきっかけで変われるんだよね。私の場合は、この旅がそのきっかけだったのかも。もしあなたも何かモヤモヤしてるなら、ちょっと外に出てみるのもいいかもしれないよ。新しい景色を見たり、風を感じたりするだけで、何かが変わるかもしれない。 さてと、そろそろ次の場所に向かうかな。まだまだ私の旅は続くんだから。