形ならざるもの 〜宇宙船長の性転換冒険譚〜 (1)
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AIツール: StableDiffusion
モデル:animagineXL40_v4Opt
星間宇宙の虚空に、探査船「スターチャイルド号」は静かに漂っていた✨ レイ・カーターは船長席から立ち上がり、大きく伸びをした。
「キャプテンログ、宇宙暦2187年7月15日。未知の惑星ゼフィロスIVへの接近を開始。」🚀
彼は窓から見える青と金色に輝く惑星に目を細めた。30歳にして史上最年少で宇宙探査船の船長になったという肩書きは、時に重荷だった。
生まれつき好奇心が強かったレイは、幼い頃から星空を見上げては「いつか行ってみたい」と呟いていた👦 両親の死後、彼を育てた祖父は元宇宙飛行士。その影響で宇宙への夢を育み、軍事訓練と学術研究を並行して修めた彼は、異星文明との架け橋になるという夢を胸に秘めていた。
「船長、大気圏突入の準備が整いました。」💬
通信士の声にレイは短く頷いた。鍛え上げられた体は緊張で強張っていたが、表情には自信が滲んでいる。
「よし、降下を開始しよう。未知の世界への第一歩だ。」🔍
スターチャイルド号が青い大気に包まれていく様子は、まるで海に潜る鳥のようだった。
惑星表面に近づくにつれ、浮遊する植物や螺旋状の山脈など、想像を絶する光景が広がっていった。🌿 虹色に輝く空の下、透明な建物が立ち並ぶ都市が見えてきた。
「美しい...」🌈
思わず漏れた言葉と同時に、船内に警告音が響き渡った。
「船長!未確認のエネルギー波を検知!」⚠️
「全システム、防御モードに切り替えろ!」
だが、その指示は遅すぎた。金色の光が船体を包み込み、制御不能に陥った探査船はゆっくりと地上へと引き寄せられていく。
「くそっ!何が起きてる!?」😱
パネルが次々と消えていく中、レイは必死に状況を把握しようとした。しかし、船内に満ちた光に視界を奪われ、意識が遠のいていく感覚だけが残った。
───どれくらいの時間が経ったのだろう。
レイは重い瞼を開けた。柔らかな草の上に横たわっている。体が妙に軽い🤔
「ようこそ、地球からの訪問者よ。」
澄んだ声に導かれ、レイは身を起こそうとした。そして、胸元に違和感を覚えた。
「なっ...!?」😳
自分の体を見下ろしたレイは、凍りついた。細く華奢になった手、ふくらみを持った胸、くびれたウエスト...間違いなく女性の体だった。
「これは一体...」
戸惑うレイに、銀色の長髪を持つ美しい青年が歩み寄ってきた。
「私はアルテア、ゼフィロスIVの第三王子です。あなたは私たちの『友好交流プログラム』の最初の参加者となりました。」👑
「プログラム?冗談じゃない!勝手に私の体を...!」
言葉に詰まるレイに、アルテアは優しく微笑んだ。
「恐れることはありません。これは一時的なものです。私たちゼフィロスの哲学では、真の理解は異なる視点からのみ得られると考えています。」🧠
レイは自分の長くなった髪を掴み、現実を受け入れようとした。女性の声で話す自分に違和感を覚えながらも、宇宙探査船の船長としての責任感が彼女を奮い立たせた。
「どういうことか説明してもらおう。そして、元に戻る方法も。」💪
アルテアは頷き、透明な建物群を指さした。そこには流れるような曲線を描く建築物が、光を取り込みながら輝いていた。
「まずは私たちの世界をご案内します。そして...」✨
彼の瞳に光が宿った。
「あなたが本当の自分を見つける旅のお手伝いをさせてください。」❤️
レイは深く息を吸い込んだ。この異星での冒険が、彼女の人生を永遠に変えることになるとは、まだ知る由もなかった。
*
透明な建物の中を歩きながら、レイは自分の新しい身体の動かし方に戸惑っていた🚶♀️ 足取りがぎこちなく、バランスを崩しそうになる度にアルテアが支えてくれる。
「慣れるまで時間がかかります。焦らないでください。」👐
アルテアの優しい声に、レイは頬が熱くなるのを感じた。男性だった時には感じなかった感覚だ。
「アルテア王子、なぜ私を性転換させる必要があるの?ただ話し合うだけじゃダメなのか?」🤔
[ (2) に続く ]