【(2)のつづき】 次の日、私は、いつもより少し早く起きた。 そして、軽いストレッチをした後、ランニングシューズを履いて、家の外に出た。 朝日が眩しい。 新しい一日が始まる。 私は、大きく息を吸い込んだ。 そして、ゆっくりと走り始めた。 風が気持ちいい。 鳥のさえずりが聞こえる。 私は、自分の体と心に向き合いながら、走った。 何も考えずに、ただひたすら走った。 すると、不思議なことに、心がすっきりとしていくのが分かった。 迷いや不安が、どんどん消えていく。 「そうだ、私は、このままの自分でいいんだ。」 そう思った。 完璧じゃなくていい。 無理をしなくていい。 ありのままの自分を、受け入れればいい。 そう思ったら、心が軽くなった。 私は、笑顔で走り続けた。 ランニングを終えて、家に帰ると、シャワーを浴びた。 そして、健康的な朝食を作った。 パンとサラダとヨーグルト。 バランスの取れた食事は、私の体と心を満たしてくれる。 「美味しい。」 私は、心からそう思った。 朝食後、私は、自分の部屋に戻った。 そして、机に向かった。 日記を開き、昨日あったことを書いた。 ケーキのこと。 友達のこと。 そして、自分のこと。 日記を書くことは、自分と向き合うための大切な時間。 自分の気持ちを整理することができる。 そして、新しい発見がある。 私は、日記を書きながら、思った。 「私は、変わりたい。」 もっと自分を好きになりたい。 もっと自信を持ちたい。 もっと輝きたい。 そのためには、努力が必要だ。 でも、無理をする必要はない。 自分のペースで、少しずつ変わっていけばいい。 そう思った。 私は、日記を閉じ、深呼吸をした。 そして、窓の外を見た。 空は青く澄み渡っている。 今日は、きっといい一日になる。 そんな気がした。 あの日から、私は少しずつ変わっていった。 それは、劇的な変化ではなかったかもしれない。 でも、確実に、私は新しい自分と出会っていた。 ケーキの誘惑に負けそうになった時、私は、深呼吸をした。 そして、心の中で天使と悪魔に言った。 「ありがとう。 でも、私は、私の道を行く。」 天使は、微笑んだ。 「タマちゃん、よく言ったわ。 あなたのペースで、頑張ってね。」 悪魔は、少し残念そうだった。 「まあ、それもあなたの選択だよね。 でも、いつでも私を頼ってね。」 私は、二人に感謝した。 そして、ケーキを一口だけ食べた。 ゆっくりと、味わって。 「美味しい。」 心からそう思った。 友達とのパーティーでも、私は、周りに流されることなく、自分の気持ちに正直になった。 「ごめんね、私、ちょっとだけ休憩するね。」 そう言って、少しだけ席を離れた。 そして、また友達の輪に戻った。 無理のない範囲で、楽しむことができた。 ダイエットも、無理なく続けた。 毎日、少しだけ運動をした。 健康的な食事を心がけた。 でも、たまには甘いものを食べた。 自分を甘やかすことも、大切だと思ったから。 そんな風に、私は、自分のペースで、少しずつ変わっていった。 そして、ある日、私は、自分の変化に気づいた。 「私、前よりもっと、自分のことが好きになった。」 そう思った。 自信もついた。 周りの目も気にならなくなった。 ありのままの自分を、愛せるようになった。 それは、私にとって、大きな成長だった。 そして、その成長は、これからも続いていく。 私は、まだまだ変わっていく。 もっともっと、素敵な自分になるために。 物語は、ここで終わる。 でも、私の物語は、まだ始まったばかりだ。 【完】