光の羽のメッセンジャー ~星空モチの約束~ (2)
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AIツール:その他
モデル:flux1-schnell
[ (1) のつづき ]
🩹 「足、痛いの...お母さんとはぐれちゃって...」
モチは優しく手を差し伸べた。「大丈夫、一緒にお母さん探そう?わたしも探し物があるんだ」
子ギツネの傷口にそっと触れると、モチの指先から星の粉のような光が零れ落ち、傷がみるみる癒えていく。
「わあ!痛くなくなった!」😲
子ギツネは驚いて飛び跳ねた。
✨ 「これは星の癒しの力。実はね、わたし星空モチっていうの。星の赤ちゃんを探しに来たんだ」
二人は森の中を進んでいった。モチは時々空を見上げる。どこかに星の赤ちゃんは落ちているはず。
そのとき、遠くで人間の声が聞こえた。
🔦 「ポン太!どこにいるの?ポン太!」
懐中電灯の光が森の中を照らしている。
「あっ!人間だ!」子ギツネは身を縮めた。
「大丈夫、きっと優しい人だよ」
光の方へ進むと、そこには小さな女の子がいた。泣きはらした目で辺りを見回している。
👧 「ポン太!お願い、帰ってきて...」
モチは子ギツネを見た。「もしかして、この子が探してるのはあなた?」
子ギツネは尻尾を振った。「うん、たぶん。いつも餌をくれるんだ。でも人間は怖くて...」
「大丈夫、この子は友達だよ」
🌟 モチは女の子の前に現れた。女の子は目を丸くして驚いた。
「あ、あなたは...?」
「わたし星空モチ。この子を探してたんじゃない?」
モチが光る手で示すと、茂みからおそるおそる子ギツネが姿を現した。
「ポン太!!」😍
女の子は喜んで駆け寄り、子ギツネを抱きしめた。嬉しそうな二人を見て、モチの胸は温かい気持ちでいっぱいになる。
✨ 「あのね、わたしも探し物があるの。星の赤ちゃんって見なかった?キラキラ光ってて、小さくて...」
女の子は不思議そうにモチを見つめ、ゆっくりとポケットから何かを取り出した。
それは、淡く青白い光を放つ、小さな星の欠片だった。
*
🌟 「これじゃない?昨日の夜、お庭に落ちてきたの」
小さな女の子・ミキが手のひらに乗せているのは、確かに星の欠片。でも完全な星の赤ちゃんではなかった。
「これは星の赤ちゃんの一部だけみたい...」モチは慎重に触れてみる。「でも、この光を辿れば、きっと本体に会えるはず!」
女の子は目を輝かせた。「わたし、手伝うよ!星の赤ちゃん、一緒に探そう!」
🏠 ミキの案内で、三人は小さな町へとやってきた。夜の街灯がオレンジ色に輝き、人々はほとんど眠りについている。星の欠片が持つ青い光は、ミキの家から少し離れた公園の方向へと導いていく。
「あそこに何かある!」🔍
公園の滑り台の下で、青白い光が揺らめいていた。近づいてみると、それは小さな星の赤ちゃん。まるで怯えた子猫のように震えている。
「大丈夫だよ、怖くないよ」モチがそっと語りかける。星の赤ちゃんは少しずつ落ち着いてきた。
「どうして地球に来ちゃったの?」
✨ 星の赤ちゃんは小さな声で答えた。「お母さん星を探してるの...長老ホシオが言ってたんだ。わたしのお母さんは、ずっと前に地球に落ちたって」
モチは驚いた。ホシオが300年前に会ったという人間の女の子...それと関係があるのだろうか?
👵 「おや、そこにいるのは...」
振り返ると、杖をついたおばあさんが立っていた。優しそうな目をしたそのおばあさんは、驚くことにモチを見ても全く驚かない様子。
「あなたは星から来たのね」おばあさんはにっこり微笑んだ。「昔、祖母から聞いた話を思い出すわ...星からの来客について」
🌠 おばあさんは自宅に彼らを招き入れた。部屋の棚には、古い星座の地図や天文学の本がぎっしり。壁には手描きの星空の絵が飾られている。
「ほら、見て」おばあさんは小さな木箱を取り出した。開けると、その中には小さな星の欠片がいくつも。「祖母が拾ったものよ。代々受け継がれてきたの」
「これって...」モチの目が丸くなる。「落ちてきた星の赤ちゃんたちの欠片!」
📜 おばあさんは古い日記を見せてくれた。そこには300年前、少女だった彼女の曽祖母が星と友達になった記録が残されていた。
「ホシオだ!」モチは興奮して叫んだ。「これは長老ホシオのことだよ!」
星の赤ちゃんも日記に近づき、ページから淡い光が放たれた。「お母さんの気配がする...」
📖 日記の最後のページには、不思議な地図が描かれていた。町の外れにある丘への道筋。
「そこに行けば、星の赤ちゃんのお母さんに会えるのかも」
「今から行こう!」ミキが立ち上がった。
「でも真夜中よ」おばあさんは心配そうに窓の外を見る。「明日の満月の夜がいいわ。星との繋がりが最も強くなるから」
[ (3) につづく ]