青々と広がるゴルフ場の芝生が眩しいほど輝いています。爽やかな風に乗って木々がささやき、池の表面は太陽の光を跳ね返してキラキラと輝いています。私の名前は奈々。ゴルフ場で事件を解決する探偵ゴルファーです。自分で言うのもなんですが、この肩書き、他にはいませんよね？ 今日もお気に入りの青いポロシャツと白いショートパンツに身を包み、ゴルフシューズを鳴らして颯爽とティーグラウンドに登場。髪型はシンプルなショートボブで、フープピアスがいいアクセントになっています。自分でも「あ、今日は映えてる！」と感じるくらいです。 でも、今日は単なるプレイの日じゃありません。このゴルフ場、「エメラルドグリーンリゾート」で、最近妙な事件が相次いでいるんです。試合中にゴルフボールが忽然と消える事件が、もう3件目。しかも消えるタイミングが毎回絶妙なんです。プロの選手が打った瞬間、パフッと音もなく消える。まるでボールが生きているみたいに。観客や運営スタッフも目撃しているけど、誰もその瞬間を説明できない。ミステリーでしょ？ クラブハウスの支配人である篠宮さんに呼び出されたのがきっかけでした。彼は、整えられたスーツに完璧な分け目の髪型が特徴の、いかにも「高級ゴルフ場の支配人」という感じの人。ちょっと緊張しているのか、汗をハンカチでぬぐいながらこう言いました。「奈々さん、このままでは大会が中止になり、リゾートが廃業の危機です。ぜひこの謎を解いていただきたい！」 廃業？そんな大げさな…と思いつつ、彼の表情は真剣そのもの。「わかりました。私が解決してみせます！」と勢いよく答えたものの、頭の中では「何かおかしなことが絡んでいるな」と直感が騒ぎ始めていました。 調査を進めると、どうやらこのゴルフ場にはいくつかの「噂」があることが判明しました。一つ目は、夜になるとゴルフ場内の湖で奇妙な光が目撃されること。二つ目は、過去にこの場所でAI技術を使ったハイテクゴルフの実験が行われていたこと。そして三つ目、クラブハウスの地下にある「秘密の部屋」の存在。これ、完全に怪しいですよね。 そして最初のヒントを得たのは、池の近くで出会ったキャディの青年、颯太くんでした。彼は茶髪で少し無精ヒゲを生やした、やんちゃな感じの20代後半。初対面の彼が、いきなり「お姉さん、探偵って本当ですか？僕、協力します！」と言い出したときは、「えっ、協力って？」と少し戸惑いましたが、彼の目はキラキラしていて悪い気はしませんでした。「実は僕、このゴルフ場で幽霊を見たことがあるんですよ！」と彼は真剣な顔で言い出しました。幽霊⁉️ますます話が妙な方向に進みそうです。 颯太くんの案内で、ゴルフ場の奥にある「不思議な木」と呼ばれる巨大な木の下に向かうと、そこには何やら黒焦げになった装置のようなものが埋まっていました。彼いわく、「これ、昔実験に使われていたドローンらしいですよ」とのこと。でも、なぜそんなものがゴルフ場のど真ん中に？そしてどうして誰もこれを撤去しなかったのでしょう？頭の中で疑問が渦巻きます。 そして、その夜。篠宮さんが「ぜひ来てほしい」と言ったクラブハウスの地下室に足を踏み入れると、そこで見たものは――真っ赤に点灯する無数のモニターと、謎の機械がズラリと並んだ「秘密の研究室」でした。隅っこで眠っているロボットがひとつあり、その胸には「GR-9」というプレートが取り付けられています。このゴルフボール消失事件に一体どんな関係があるのでしょう？ ここまでで全てのピースが揃ったわけではありませんが、どうやらこのゴルフ場は、ただの「エメラルドグリーン」ではないようです。明日の試合で何か大きな動きがある予感がします。さあ、この謎のトリックと黒幕の正体、どちらも暴いてみせます！ 翌朝、緊張感漂う中で試合が始まりました。快晴の空に映えるグリーンの芝生、そして点在する白い砂のバンカー。ゴルフ場には観客や記者たちが詰めかけ、異様な熱気に包まれていました。私は颯太くんの助けを借りて、この試合中に黒幕を暴く計画を立てていました。問題のゴルフボールが「消える」瞬間を捉え、それを証拠に真相を突き止める作戦です。 試合が進むにつれ、私は不自然な動きに気づきました。プレイヤーたちの間を走るカートが、やけに決まったルートを通っていること。そして、そのルート上で消失事件が集中していることです。観察を続けていると、ついにその瞬間が訪れました。 （つづく） 全部を載せたいのですが、残念ながらこちらのキャプション欄には文字の制限があるため、もし続きが気になる方は私のブログ「MochiMermaid’s AI Art Adventures」やnoteをご覧ください。気に入っていただけたらハートマークをタップお願いします！