[ (2) の続き ] 🛸💡✨ 「UFOが光った‼️」 倉庫の外に停めてあった宇宙船が、ほのかに輝き始めた。 👽🙌😆🎉（やった！） 「マジか……本当に動くのか⁉️」 宇宙人はパタパタと宙を舞いながら、俺の手をギュッと握った。 👽💙🤝🌏（ありがとう、地球の少年） 「お、おう……」 なんだろう。なんか、胸があったかい。俺はたった数時間前まで、この宇宙人のことを何も知らなかったのに、今ではすっかり相棒みたいな気分になっている。 でも、別れの時はもうすぐそこまで来ていた——。 ＊ 宇宙船がふわりと浮き上がる。 🛸✨💫 「おお……」 俺は思わず息を呑んだ。 さっきまでただの壊れた金属の塊だったものが、今ではまるで生き物みたいに滑らかに空中を漂っている。光が柔らかく明滅し、機嫌よく鼓動しているみたいだった。 👽🤩🙌（最高！） 「お前、本当に帰れるんだな」 俺はなんとなくそう言ってみた。でも、自分で口にした瞬間、少し寂しさがこみ上げてきた。たった数時間の出来事だったのに、こいつといるのが当たり前になりかけていたのかもしれない。 👽💭🤔（……うん） 宇宙人は少し考えるように宙に浮かび、ぽんっと手を叩いた（？）。 👽🎁💫（お礼をあげる！） 「えっ？」 そう言うと、宇宙人はポケット（あるのか？）をゴソゴソと探り始め、キラリと光るものを取り出した。 🌌✨🔮 それは、まるで星のかけらみたいな、美しい砂だった。淡い青色の粒が手のひらの上で輝いている。 「こ、これは……？」 👽📜🌀🌠（宇宙の砂、時々願いが叶うかも） 「マジで⁉️」 俺はじっとそれを見つめた。夜空を閉じ込めたみたいな、小さな奇跡。 「すげぇ……」 👽😊💙（君のおかげ） 「……こっちこそ、ありがとうだよ」 俺はふと気づいた。こいつの名前を知らない。いや、それ以前に、名前があるのかすら知らない。 「なあ、お前の名前って——」 👽⏳🚀💨（もう時間だ） 宇宙人は、俺の質問を遮るように、空を指さした。 夜空の彼方に、同じような光がいくつも瞬いていた。あれは、こいつの仲間なのかもしれない。 「……そっか」 俺は、ギュッと宇宙の砂を握りしめた。もうすぐ、本当にお別れだ——。 ＊ 宇宙船の輝きが増し、ゆっくりと上昇し始めた。 🛸✨🌌 「もう行っちまうのか……」 俺は、手のひらに乗せた宇宙の砂を見つめた。願いが叶うかもしれないなんて、まるでおとぎ話みたいな話だ。でも、こいつが言うなら、なんだか本当にそんな気がしてくる。 👽💭🌠（また会えるかも） 「本当か？」 👽🤷‍♂️💫（わからない。でも、宇宙は広いけど狭い） 「なんだそれ、どっちだよ」 俺は思わず笑った。こいつの言葉（？）はいつも意味不明だけど、なぜか納得してしまう。 👽🤝💙（さよなら、地球の少年） 「ハルタ、だよ。俺の名前」 👽🤔💡✨（ハルタ……！） 宇宙人は俺の名前をしっかりと記憶するように、胸のあたりをポンっと叩いた。 俺は手を振った。 「じゃあな、絵文字野郎！」 👽🤣👋（それ気に入った！） そして—— 🚀💨✨🌌 宇宙船が一気に加速し、夜空へと消えていった。 俺は空を見上げたまま、しばらくその場に立ち尽くしていた。まるで、たった今までそこにいた宇宙人の痕跡を探すみたいに。 ポケットの中の宇宙の砂が、かすかに光を放っている気がした。 俺はそっと目を閉じて、心の中で願いをかけた。 （また会えるといいな。） 🌠✨💙 ——数年後。 俺は高校生になっていた。相変わらず田舎町で退屈な日々を過ごしているけれど、あの夜の出来事だけは今でも鮮明に覚えている。 あれは夢じゃなかった。証拠ならある。 俺の机の引き出しの奥には、あの時もらった宇宙の砂が、今もキラキラと輝いている。 それに—— ある夜、ふと夜空を見上げたとき。 🌌✨👽👋 「……！」 遠い星の向こうに、一瞬だけ、あの時と同じ光が瞬いた気がした。 俺はそっと手を振った。 いつかまた、宇宙のどこかで会える気がして。 🌠✨🌏💫 —— 完