私は一体何をしてるんだろう。ふと鏡の中の自分と目が合って、思わず笑いそうになる。目はパッチリと見開いて、口を半開きにして舌先をチロッと見せているこの顔。うーん、見事な変顔だ。でも、意外と悪くない……かも？ 友達に変顔の写真を送ろうとして、気づいたら変顔のパターンを研究し始めてた。最初は適当に変な顔をすればいいと思ってたけど、これが奥深い！角度、目の開き具合、口の形、ほんの少しの表情の違いで全然違う印象になる。結構奥が深いじゃん、変顔。 鏡の前で「可愛いけど何か変」っていう絶妙なラインを目指してみる。例えば、まつ毛が自然に上がってる感じが出るように目を開くとか、唇をツヤっと見せながらも少しだけ間抜けに開けてみるとか。鏡の中の私は、ちょっと驚いたような、でもどこか無邪気な顔をしてる。目には薄く影が差して、睫毛が長く見えて、肌もなんだかんだでツヤツヤしている。この顔、もしかして「意識してないのに可愛い系」ってやつ？いやいや、冷静になれ。こんな顔で「可愛い」とか言ってたら、友達に笑われるに決まってる。 でも、思ったんだ。なんで「変顔」ってこんなに面白いんだろうって。普段は一生懸命「可愛い顔」を作ろうとして、写真アプリでフィルターもかけて、なんなら少し加工だってする。でも、変顔なら何でもアリだし、むしろ「変であればあるほど良い」っていう自由さがある。誰かに見せるための顔じゃなくて、自分のための顔。あえて可愛いとか美しいとかじゃなくて、ただの「変」。 こんなふうに、自分の中の変な部分をそのまま出せる瞬間って意外と貴重かも。日常生活では、みんな「ちゃんとした顔」をしてなきゃいけないし、誰かに「変な顔してる」なんて思われたら、恥ずかしいじゃん。でも、この鏡の中の私、変な顔をしてるのに堂々としてる。いや、むしろその変顔が「私らしさ」なんじゃないかと思えてきた。変顔の中に、なんか自由さが詰まってる気がするんだ。 そうだ、友達に変顔の写真を送るだけじゃなくて、一緒に変顔選手権でもやってみようかな。テーマを決めて、みんなで一番変な顔を撮って送って、笑い合う。普段は絶対見せない顔が出てくるかも。それに、変顔なら誰でも平等だよね。美人とかイケメンとか関係ない、ただただ「変」が求められる世界。 最後にもう一度、鏡に映る自分をじっと見つめる。なんだか変顔をしてる自分が少し愛おしい気がしてくる。ああ、これが「私」なんだ。完璧じゃなくていい、ちょっと変でもいい。変顔には、いつも隠してる「私」がいる。 よし、この顔で勝負だ。 ------ この投稿、気に入っていただけたら嬉しいです！ハートマークタップで応援してね！