星涙の剣:新たな光へ - The Tear of the Star: A Blade That Shapes Tomorrow
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モデル:flux1-schnell
私はリアナ。かつて栄華を誇った「セリアス王国」の最後の騎士です。今では見る影もなく朽ち果てた王国の廃墟を巡る日々ですが、私の胸にはいまだにその責務の重さが宿っています。守るべき民も、命じる王もいないのに、それでも私は剣を手放せないのです。
目の前に広がる景色は、どこまでも続く荒野と崩れかけた石造りの建物たち。かつては鮮やかなモザイク模様が刻まれていた壁も、今では苔とツタに覆われています。それでも、薄明かりに照らされた石畳には、王国の過去が囁いているように感じられるのです。その音に耳を澄ませてしまうのは、私がまだ過去を手放せないからでしょうか。
重い鎧を身に纏ったまま歩を進めると、鎖帷子がかすかに擦れる音が響きます。肩甲の金属には百合の紋章が彫られており、これこそがセリアス王国の象徴でした。かつてはその姿だけで多くの敵が怯えたと言われていますが、今となっては歴史の中に埋もれた伝説です。
今日は廃墟の中でも特に異様な雰囲気を纏った「星影の神殿」を訪れています。幾度も足を運んだはずなのに、今日は何かが違う――胸の奥にざわつく不安と期待が混じり合います。神殿の入口に刻まれた古い碑文を指でなぞると、埃の奥から見えた文字が目に飛び込んできました。
「選ばれし者、光と影の狭間にて運命を刻め。」
私は無意識のうちに息を呑みました。この言葉を目にするのは初めてではありません。それなのに、今日はどこか特別な響きを持っているように感じられたのです。思わず剣の柄を握り締め、神殿の中へと一歩足を踏み入れました。
神殿の中は冷たい空気に満たされていました。天井には大きな裂け目があり、そこから差し込む月光が床を淡く照らしています。石造りの柱には古代の紋様が彫られ、どれもが星空を表しているようです。視線を奥へと進めると、ふと目に留まる異変――暗闇の中に微かに揺れる光がありました。
「あれは……?」
光の源に近づくと、それが台座に乗せられた宝石であることに気づきました。それは小さな星そのもののようで、青白い輝きが私の瞳を捉えて離しませんでした。手を伸ばすと、周囲の空気が揺らめき、不思議な感覚が全身を包み込みました。
「これが『星の涙』……?」
その瞬間、頭の中に大量の記憶が流れ込んできました。廃墟となる前の王国の繁栄、人々の笑顔、そして、滅亡へと至る悲劇。それらが鮮明に浮かび上がり、私は思わず膝をつきました。
「これは……真実なの……?」
それは王国が滅びる直前の記憶でした。裏切り、戦火、そして誰かがこの宝石に何かを封じ込めた――いや、「隠した」ような感覚。誰が?何のために?
背後で風が吹き抜け、神殿全体がかすかに揺れるのを感じました。ふと振り返ると、入口付近に立つ人影が見えました。長いマントを翻し、フードで顔を隠したその人物から、ただならぬ気配を感じ取ります。
「ようやく見つけた。星の涙を渡してもらおうか。」
低く響く声に、私は瞬時に剣を引き抜きました。冷たい金属音が神殿の静寂を切り裂きます。
「誰……あなただけには渡せない!」
その声が私の運命を大きく変える始まりだとは、この時の私はまだ知らなかったのです✨
(つづく)
全部を載せたいのですが、残念ながらこちらのキャプション欄には文字の制限があるため、もし続きが気になる方は私のブログ「MochiMermaid’s AI Art Adventures」やnoteをご覧ください。気に入っていただけたらハートマークをタップお願いします!