[ (1) の続き ] 俺は宇宙人を連れて、こっそり家に戻った。 夜遅いからか、家はしんと静まり返っている。親はもう寝ているらしい。よかった。もし親に見つかって「ハルタ、あんた宇宙人なんか拾ってきてどうするの⁉️」とか詰め寄られたら、説明できる自信がない。 「しーっ🤫 静かにしてくれよ」 👽🤏🤐（了解） 俺の部屋に入ると、宇宙人は興味津々といった様子で部屋をキョロキョロ見回した。 🛏️👀❓（これは何？） 「ベッド。寝るところだよ」 宇宙人はピョンっと飛び乗り、ポヨンポヨンと軽く跳ねた後、まるで極上の雲の上にいるかのようにふにゃりと沈んだ。 💤✨🤤（最高すぎる……） 「いや、寝るなよ⁉️」 ひとまず、宇宙人の問題を解決しなきゃならない。俺は部屋の奥から工具箱を引っ張り出してきた。 🔧🛸🆘（修理したい） 「だよな。でも、どこが壊れたのか分かるか？」 宇宙人は考えるように宙を漂い、次の絵文字を出した。 ⚡️🔌💥（電源系統が故障した） 「なるほどな……」 俺は工具箱の中身を見渡した。ドライバー、レンチ、ニッパー……どれが宇宙船の修理に使えるんだろう？ そもそも、宇宙船の電源ってどんな仕組みなんだ？ 「お前の船、電池で動いてるのか？ それともエンジン？」 👽🤔🤨💬🔵🔴（うーん、エネルギーは青と赤の球体で……） 「待て、もうちょい詳しく」 🌍💡🔄🌌（地球の電気とは違って、宇宙のエネルギーを循環させて動く） 「ふむ……」 やばい、話のスケールがデカすぎてついていけない。俺は理科の成績が良くないんだぞ⁉️ とりあえず、何か役に立つものがないか考えた。すると—— 「あっ、もしかして、これ使えるかも？」 俺は机の上に転がっていたスマホの充電器を指さした。 🔋📱➡️🛸❓（これで充電できる？） 👽😳💡✨（試してみよう！） 宇宙人は充電器のコードをじーっと観察し……おもむろに自分の体に突き刺した。 ⚡️👽⚡️ 「ちょ⁉️ そっち⁉️」 宇宙人の体が一瞬ピカッと光り、髪の毛（？）が逆立った。 ⚡️😵‍💫⚡️（これは違う） 「そりゃそうだろ！」 俺たちは深夜の部屋で、真剣にUFOの修理方法を模索し始めた。こうして、地球の少年と宇宙人の奇妙な共同作業が幕を開けた——。 ＊ 俺たちはひとまず、工具箱の中をひっくり返し、使えそうなものを探した。 👽🔍🔧🛸（これとかどう？） 宇宙人はスパナをつまみ上げて、クルクルと回す。 「いや、それはエネルギーの問題には関係ないんじゃ……」 👽🤔💬🛸🔌❓（じゃあ、電気はどこから引っ張る？） 俺は考えた。スマホの充電器は無理だった。ってことは、もっと大きな電源が必要だ。 「……そうだ！ うちのソーラーパネルのバッテリーが使えるかも！」 🌞🔋🤩（それだ！） 俺の家は田舎にあるせいで、電気代を節約するためにソーラーパネルが設置されている。昼間にためた電気が、バッテリーに蓄えられているはずだ。 夜の静けさの中、俺たちはこっそりと家の裏にまわった。 👀👀💦（ドキドキ……） 「よし、バッテリーはここだ」 倉庫の隅に置かれた黒い箱。その中にエネルギーが詰まっている。でも、問題はどうやって宇宙船につなげるかだ。 「コードが足りないな……延長ケーブルは……」 俺がガサゴソと倉庫を漁っている間に、宇宙人は指先からピカッと光を放ち始めた。 👽⚡️🛠✨（ちょっとやってみる） 「え、ちょ、お前——」 ——バチッ⚡️💥 「ぎゃああああ‼️」 宇宙人がバッテリーに直接触れた瞬間、派手な火花が飛び散り、俺は思わず後ろにひっくり返った。宇宙人も軽く跳ね飛ばされ、くるくると宙で回転している。 😵‍💫👽💨（ちょっと強すぎた） 「おいおい、感電死するぞ⁉️」 👽🙄🆗✨（大丈夫、大丈夫） そう言うと、宇宙人は体をブルブルっと振り、再びバッテリーに手をかざした。今度は慎重に、ゆっくりと—— 🌟💫🔄⚡️ 「おお……？」 エネルギーがスムーズに流れ出し、空に向かってシュワァァァァっと淡い光が放たれる。そして—— [ (3) に続く ]