Moonlight Café 〜バニーガールは魔法使い〜 (2)
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モデル:fudukiMix_v20
[ (1) のつづき ]
🌙✨🐰✨🌙
「仕事の話……?」
私の中で何かが引っかかった。
この店には色んな客が来るけど、
「君にしかできない仕事」 なんて言い方をする人は、滅多にいない。
スーツの男はゆっくり微笑んで、スマホの画面を私に向けた📱✨
「この場所、知ってるよね?」
そこに映っていたのは——。
見覚えのある路地。
六本木のどこか。
暗くて、ひっそりとした裏通り。
でも……どうして?
なぜ、私にこの写真を見せるの?
「……知ってるけど、それが何か?」
「君が"夢"って言ってる場所に関係があるんだよ🌙✨」
——ゾワッと、鳥肌が立つ。
この人は……。
私のことをどこまで知っているの?
「落ち着いて。俺は君を脅したいわけじゃない🐾✨」
男はグラスを傾けながら、ゆったりと話を続ける。
「俺の名前は 伏見蓮司。ちょっと変わった仕事をしてる」
「変わった仕事?🤨」
「……"情報屋"って言えば、分かりやすいかな💾🔍✨」
情報屋。
噂には聞いたことがある。
"夜の街の影" みたいな存在。
誰もが知らない情報を握り、欲しい人間に流す。
金のために、時には命の駆け引きをする者たち。
「で?そんな情報屋さんが、私に何の用?」
蓮司はゆっくりと笑った。
「君の"魔法"を貸してほしいんだよ🎩✨」
🌙✨🐰✨🌙
その夜——。
私の世界は、少しだけ"裏側"へと傾き始めた。
"バニーガール"として生きてきた私が、
"魔法使い"だと信じていた私が、
新しい扉の前に立たされようとしていた。
この扉の向こうには、何が待っているのか?
それはまだ、誰にも分からない——。
🌙✨🐰✨🌙
「君の“魔法”を貸してほしいんだよ🎩✨」
その言葉が耳にこびりつく。
蓮司の目は冗談ではなく、本気だった。
でも、私はただのバニーガール。
この店の中では“魔法”をかけられるかもしれないけど、
外の世界で何ができるっていうの?
「……何をすればいいの?」
気づけば、私はそう聞いていた。
蓮司はグラスを置き、少し身を乗り出した。
「君は夜の世界に慣れてる。男の心理も、会話の駆け引きも、誰より上手くこなす。
俺が知りたい情報を持っている男がいるんだが、そいつを"口説いて"ほしい🍷✨」
「……口説く?💋」
「安心しなよ、危ない橋は渡らせない。
ただ、そいつは金じゃ動かない。だから、君みたいな"魔法使い"の力が必要なんだ」
「誰?」
「久我崎 翔」
その名前を聞いた瞬間、私の心臓が強く跳ねた。
🌙✨🐰✨🌙
久我崎 翔——。
彼は、この業界では有名な男だ。
大手IT企業のCEOでありながら、裏では政治家や財界と繋がり、"港区の影の帝王"と呼ばれている。
この店にも何度か来たことがある。
カリスマ的な存在感を持ち、客の中でも一際オーラが違った。
そして——。
私が昔、恋をしてしまった男だった。
🌙✨🐰✨🌙
蓮司の言葉が、遠くで響く。
「君なら、できる。いや、君しかできない🐾✨」
私は笑った。
「……おかしな話ね。結局、私は"バニーガール"としてこの仕事をするのね🐰💄」
「そういうことだ。報酬は、君の夢に必要な"店の物件"だよ🏢✨」
「……!」
カフェを開くには、いい立地と資金が必要。
それを手に入れるのは、簡単なことじゃない。
もし、この仕事を受ければ……。
私は、自分の夢に近づく。
でも、そのために、過去の感情を引きずり出さなくちゃいけない。
久我崎 翔と、もう一度向き合うことになる。
🌙✨🐰✨🌙
[ (3) につづく ]