夜空が滲んだインクの如く広がる🌌 星々は光る釘のように世界の天蓋に打ち付けられていた。 私は竜ヶ崎タケルといって、この田舎町に生まれ育った十二歳の少年だ👦 母さんはもういないし、父さんは宇宙開発の仕事で家にほとんど帰ってこない。 ともすれば寂しい生活なんだけど、星を見るのが好きなんだ✨ 星には秘密がある気がする。何かを語りかけてくるような…。 父さんが宇宙飛行士になれなかった話を聞いてから、僕は毎晩裏山で星を見ている🔭 「いつか、あの星に行けるといいな…」 そんなことを思いながら、僕は古びた望遠鏡を覗いていた。 ふと、一筋の光が夜空を切り裂いた👀 流れ星だ！願い事をしなきゃ！ 「宇宙人に会えますように！」 …なんてね、冗談さ。 でも、その流れ星は…止まった⁉️ いや、止まったんじゃない。どんどん大きくなっている。 こっちに向かってきてる！😱 ゴォォォォン…… 轟音と共に、町はずれの空き地に何かが落下した🔥 心臓がバクバクと鳴る音が耳に響く。怖いのに、足が勝手に動いていた。 空き地に着くと、そこには見たこともない物体が…。 銀色に輝く円盤。まるで昔のSF映画に出てくるUFOそのもの🛸 「な、なんだこれ…」 その時、円盤の側面がスライドし、中から光が漏れた👽 そして、現れたのは… 身長は僕と同じくらい。肌は淡い青色で、大きな瞳がきらきらと輝いていた。 頭には小さな触角のようなものが二本👾 宇宙人だ。本物の。 口がカラカラに乾いて、声が出ない。 宇宙人は首を傾げて、僕を見つめてから、不思議なことをした。 空中に手を伸ばすと、そこに光る文字…いや、絵文字が浮かび上がったんだ！🤔💭 「👽👋❓」 え？これは…挨拶？ 「あ、あの…こんにちは？」 宇宙人は困ったように首を振った。 そうか、言葉が通じないんだ。 でも、この絵文字なら… 私も空に向かって手を伸ばしてみた。なぜかできた🙌 「👦👋」 宇宙人の顔が明るくなり、また絵文字を浮かべた。 「🛸🔧❓😢」 あ、UFOが故障したのか。 「👍👦🏠🔧」 僕は家に工具があることを伝えようとした。 宇宙人は喜んだように、ピョンピョン跳ねた。その姿が妙に愛らしくて、思わず笑ってしまう。😄 「ついてきて。家に行こう」 手で誘導すると、宇宙人はおずおずと僕についてきた🚶‍♂️🚶‍♀️ 夜の町を歩く。星空の下、宇宙からの訪問者と一緒に。 誰にも見つからないように、裏道を通った。もし見つかったらどうなるか…考えたくもない😰 家に着くと、父さんの工具箱を出した。宇宙人はそれを見て、また絵文字を浮かべた。 「🔧👍🛸🛠️」 工具を持って、再び空き地のUFOに向かった。 宇宙人は驚くほど器用に修理を始めた🛠️ 異星のテクノロジーは不思議だった。内部は光と色が渦巻いていて、まるで生きているようだった✨ 「すごいね…」 宇宙人は笑顔で応えた。少なくとも、笑顔だと思う。 修理が進むにつれ、UFOの光が明るさを増していった💫 「これで直るの？」 「👽👍🛸✨」 宇宙人は嬉しそうに絵文字で応えた。 修理が終わると、宇宙人は何かを取り出した✋ 小さな透明な容器。中には、きらめく砂のようなものが…🌌 「👽🎁👦🙏」 プレゼントだって？僕に？ 「ありがとう…」 手のひらに乗せると、砂は宇宙の星々のように輝いていた。 宇宙人は別れの時が来たことを示す絵文字を浮かべた。 「🚀👋👦❤️」 寂しさがこみ上げてきた。たった一晩だけの出会いなのに…😢 「また来る？」 「👽🔜👦」 また会えるのかな。そう願いながら、UFOに乗り込む宇宙人を見送った。 UFOは静かに浮上し、夜空へと消えていった🛸✨ 手のひらには、星の砂が残されていた。 そして、空にはまだ見えない伏線が描かれていた。 この出会いは、終わりではなく始まりだったんだ🌠 [ (2) に続く ]